仕事が積み上がって、期限までに終わりそうにない。「できないと言ったら、評価が下がるかも」「もう少し頑張れば間に合うかも」と、上司に言い出せないまま時間だけが過ぎていませんか。仕事が終わらないときの相談は、「現状」「影響」「自分の案」を整理して、早めに伝えるのが基本です。この記事では、上司に伝える順番と、口頭・メール・チャットでそのまま使える例文を、場面別に7つ紹介します。
結論:相談は「早く」「事実で」「案をつけて」
上司が知りたいのは、「なぜできないのか」よりも、「どうすれば仕事が回るのか」です。次の3つを意識すると、上司も判断しやすくなります。
- 早く伝える:間に合わないと分かった時点で、すぐ相談する。締め切り直前になるほど、選べる手段が減る
- 事実で伝える:「忙しいです」ではなく、「〇件が重なり、〇時間足りません」と、数字で示す
- 案をつけて相談する:「どうしましょう」と丸投げにせず、「〇〇か〇〇で調整できないでしょうか」と、自分の考えを添える
相談は、仕事を放り出すことではありません。仕事を滞りなく進めるための、大切な報告のひとつです。
相談する前に、整理しておきたい4つのこと
| 整理すること | 具体例 |
|---|---|
| いま抱えている仕事の一覧 | 「A:〇日期限・約3時間」「B:〇日期限・約5時間」など、件数・期限・所要時間 |
| 足りない時間・影響 | 「合計で〇時間足りない」「このままだとAの納期に影響する」 |
| 自分でできる工夫 | 「Bは、残りの作業を簡略化できる」「〇日は残業で対応できる」 |
| 上司にお願いしたいこと | 「優先順位の判断」「期限の調整」「他の人への分担」など |
すべてを完璧にそろえなくても大丈夫です。一覧と、足りない時間の2つがあれば、相談は始められます。
仕事が終わらないときの相談の基本の型
| 順番 | 伝える内容 | 例 |
|---|---|---|
| 1. 結論 | 相談したいことを、最初に | 〇〇の期限について、ご相談があります。 |
| 2. 現状 | いまの状況を、数字で | 現在、〇件を並行しており、〇日までに全部は終わらない見込みです。 |
| 3. 原因・影響 | なぜ、どんな影響が出るか | 急な〇〇の依頼が入り、Aの納期に影響が出る可能性があります。 |
| 4. 自分の案 | こうしたい、という考え | Bを後ろにずらし、Aを優先したいと考えています。 |
| 5. 相談したいこと | 上司に判断してほしいこと | 優先順位は、この形でよろしいでしょうか。 |
敬語や言い回しの基本は、文化庁の「敬語の指針」で整理されています。
場面別・仕事が終わらないときの相談の例文
〇〇の部分は、自分の状況に合わせて書き換えてください。
口頭で、まず時間をもらう
いきなり本題に入らず、相談の時間をもらってから、話し始めます。
お疲れ様です。いま、仕事の優先順位について、5分ほどご相談の時間をいただけないでしょうか。
(時間をもらったら)
今週は、〇件が重なっていて、期限までに全部は終わらない見込みです。優先順位のご相談をさせてください。
メールで、タスクの一覧をつけて相談する
件名:【ご相談】今週の業務の優先順位について
〇〇部長
お疲れ様です。〇〇です。
今週の業務について、優先順位のご相談です。■ 現状
・A案件:〇日期限(残り約3時間)
・B案件:〇日期限(残り約5時間)
・C案件:急ぎの依頼(約2時間)■ 見込み
合計で、約〇時間分が足りない状況です。■ 私の案
Aを最優先とし、Bは〇日まで期限を延ばしていただけないかと考えています。お忙しいところ恐縮ですが、ご判断をいただけますでしょうか。
期限の延長をお願いする
期限を延ばしてほしいときは、新しい期限の提案と、理由をセットにします。
お疲れ様です。〇〇です。
〇〇の提出期限について、ご相談です。
〇〇の対応が重なり、〇日の期限には間に合わない見込みです。
〇日の午前中まで、期限を延ばしていただくことは可能でしょうか。
難しい場合は、先に一部だけ提出することも可能です。
他の人への分担を相談する
お疲れ様です。〇〇です。
〇〇の資料作成について、ご相談です。
私の担当分だけでは、〇日までに終わらない見込みです。
〇〇のデータ入力の部分を、〇〇さんに手伝っていただくことは、可能でしょうか。
私のほうで、作業の手順書を準備します。
複数の依頼が重なったとき、優先順位を聞く
複数の人から依頼が重なったときは、自分で決めず、上司に確認します。
お疲れ様です。〇〇です。
現在、〇〇部の〇〇さんから〇〇の依頼、△△部の△△さんから△△の依頼を受けており、どちらも〇日期限です。
両方を同時に進めるのが難しいため、どちらを優先すべきか、ご判断をいただけますでしょうか。
チャットで、早めに状況を共有する
大きな相談の前に、軽く状況を知らせておくと、あとで話しやすくなります。
お疲れ様です。〇〇の件、少し作業が押しており、〇日の期限に間に合うかどうか、微妙なところです。今日の夕方までに見通しをまとめるので、あらためてご相談させてください。
相談で決まったことを、メールで確認する
口頭で決まった内容は、メールで残すと、行き違いを防げます。
件名:【確認】本日ご相談した業務の優先順位について
〇〇部長
お疲れ様です。〇〇です。
本日は、お時間をいただき、ありがとうございました。
ご相談の結果、次のとおり進めます。・Aを最優先で進める(〇日期限)
・Bの期限を、〇日に変更する
・Cは、〇〇さんに依頼する認識に違いがありましたら、お知らせください。
相談が伝わりにくくなる言い方と、言い換え
| 避けたい言い方 | 言い換え例 |
|---|---|
| 仕事が多すぎて無理です | 〇件が重なり、〇時間足りない見込みです |
| どうしたらいいですか?(のみ) | 〇〇と〇〇で調整したいと考えています。いかがでしょうか |
| 頑張ります(相談なし) | 〇日までは対応しますが、そこから先は調整が必要です |
| 忙しくて、手が回りません | 〇〇の作業に、あと〇時間かかります |
| 期限の前日に「間に合いません」 | 分かった時点で、見込みと一緒に伝える |
上司への切り出し方に迷ったときは、上司に相談したいときの切り出し方も参考になります。
相談したあとに気をつけたいこと
- 決まったことを、確認する:口頭だけで終わらせず、メールやチャットで、合意内容を残す
- 状況が変わったら、すぐ共有する:見通しが変わったときは、再度報告する。報告の書き方は上司への進捗報告メールの書き方も参考になります
- お礼を伝える:調整してもらったら、「ご調整いただき、ありがとうございます」と、一言伝える
- 繰り返す場合は、原因を見直す:毎回、同じ理由で間に合わないなら、仕事の量や、進め方そのものを相談する
長時間の残業が続いて、体調に影響が出ているときは、ひとりで抱え込まず、上司や人事、社内の相談窓口に伝えてください。必要に応じて、医療機関を受診することも大切です。
よくある質問
Q. 仕事が終わらないと相談したら、評価が下がりませんか?
A. 事実と案をそろえて、早めに伝えれば、前向きな相談として受け取られやすいです。反対に、締め切り直前まで黙っていると、信頼を損ないやすくなります。
Q. 相談するタイミングは、いつがいいですか?
A. 間に合わない可能性に気づいた時点で、できるだけ早く伝えるのがおすすめです。「まだ、なんとかなるかもしれない」という段階で、一度、共有しておくと安心です。
Q. 上司が忙しそうで、話しかけにくいときは、どうすればいいですか?
A. まず、メールやチャットで「優先順位のことで、5分ほどご相談したい」と、相談の予告を送ります。そのうえで、上司の都合のよい時間を、うかがうと話しやすくなります。


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